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| 対局前に握手を交わす井山裕太王座と柳田朋哉
学生王座。
過去の通算結果は学生側の三勝三敗となっている。
対局は自由置き碁2子、逆コミ1目半、持ち時間は
1時間と1手30秒である。
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| 白36のノゾキは悪手だった、36は5-Nがよかったと
井山王座。このノゾキによって、左の白の一団が弱
くなってしまった。 黒67まで、黒は左辺を大きく囲い
辛い展開だ。黒優勢である。 黒87のトビは、単に
89の所におさえたほうがわかりやすかったかもしれ
ないと井山王座は言う。90とケイマされ、難解な展開
になった。 |
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| 黒111のブツカリは、白112と黒石を抑え込まれて味
がなくなってしまった。黒は単に14-Fと曲り、16-Lの
ツギなどの味をみたほうがよかった。 黒115は敗着。
115のマガりでは、白はまだそこの空間に眼を作る
余地があり失敗だ。115はマガりではなく、6-Jにノビる
べきだった。「マガってはいけないと頭で思いつつも、
時計に追われてつい打ってしまった。」と柳田学生王
座は悔しそうに語った。 そして、黒157の出は勝機を
逃した。ここでは、単に4-Bに飛べば、この白は死んで
いた。「これで死んでしまうなら全然ダメですね。」と
井山王座。 |
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| その後は井山王座の冷静な打ち回しにより、
黒の中央の一団が死んでしまう。そして井山
王座の230手中押し勝ちという結果になった。
井山王座は局後、「手合い違いの感じ。途中
まで全然差が縮まりませんでした。手どころで
ミスがあったので、それがなければ・・・。序盤
から白36の手で苦しくしてしまった。」と語り、
柳田学生王座を称賛した。 |
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| 対局終了後、井山裕太王座から柳田朋哉学生
王座へサイン入り色紙が送られた。
今回の対局は、日本経済新聞社HP
NIKKEINETにて ライブ中継されました。
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