昨年12月の第7回学生囲碁王座戦を制した高津昌昭さん(立命館大)と 張栩王座が対戦する学生王座戦特別記念対局が平成21年1月31日午後1時から 銀座インターネットフォーラムにておこなわれた。
この対局は、プロの王座と学生王座が対局するという企画で、今回で3回目となる。
過去の通算結果は、一勝一敗となっている。
今回の特別対局は、持ち時間1時間、秒読み30秒、2子逆コミ二目半という手合割り、 自由置き碁でおこなわれた。
注目が集まる中、対局開始の合図とともに高津さんが置いたのは、右上隅星と右下隅小目。
高津さんは序盤から積極的に仕掛けていく。
黒14が若干打ちすぎで、白も戦える形となった。局後の検討では、 この手では右辺星にカケて手厚く打っている方がよかったとのこと。
難しい戦いが続く中、黒38は好手。黒46はこんな相場とのこと。(張王座談)
白は左辺で相当の厚みを得て、黒に襲いかかる。 しかし張王座を相手にしても高津さんはひるまず、互角に渡り合い、さばきに成功する。 そして、白99のデには手を抜いて(!)左辺白の眼形を脅かしにいく。 検討では、左下の黒地はそんなに大きくないということで両対局者の意見は一致していた。
黒128では左辺白を取りに行く手もあったそうである。 黒136が少し打ちすぎで、この手では一路右にツメるくらいで十分であった。
高津さんの打ちすぎもあり終盤細かくなる。さらにコヨセで損を重ねてしまい、差が開いた。 白157では、右下161や下辺167が大きかったとの張王座の反省があった。 黒160では116の二路上にトブか、173につけるのが大きかったとのこと。