平成19年度 全日本学生囲碁王座戦 特別記念対局

棋譜はこちらから

 

平成19121日。

会場は銀座の一等地、中央通りに面した「銀座フォーラム」です。遠くに日本橋を望める視界のよさと、絵画が展示されて洗練された空間が印象的。

対局開始10分前、1250分に山下敬吾王座が到着。

続いて村上深学生王座も会場入り。



(写真)握手を交わして対局に臨む両王座。

 

 

○対局前に一言、この特別対局への意気込みを語っていただきました。

山下王座

「対戦相手は(プロアマ本因坊戦で)高尾先生にも勝った相手。ここはプロの意地を見せたいです。」

村上学生王座

「今回は高尾先生と対戦した時と同じ手合い割り。勝てたらうれしいだろうなと思います。」

 

 

村上学生王座は以前高尾先生に勝っている、ここはプロの意地を見せなければならない、と語られた山下王座。

対局が始まった瞬間にそれまでの穏やかな顔から一変して真剣な面持ちに。学生相手でも決して手を抜かない、そんな雰囲気が感じられました。

 

 

対局前に勝ちたい、とストレートな意気込みを聞かせてくれた村上学生王座。

 

 

この特別対局は持ち時間1時間秒読み30秒、2子逆コミ3目という手合い割り。

2子とも三々に置いて始まり、秒読みに突入する接戦となりました。

 

15時半、終局。

村上学生王座は序盤では苦しそうな表情を見せていましたが、村上深学生王座の黒番7目勝ちという結果に。

対局終了後、山下王座は「悔しい!今度はぜひ勝ちたい」とコメントし、会場は大いに盛り上がった。

(写真は検討の様子)

 

 

対局を終えて

山下王座「序盤は順調に展開していったと思います。ただ、戦いに入ってからの自分の手に疑問手が多かったので、不甲斐ない…。それにしても、まさか2子で負けるとは。彼は元院生でもあり(実力者だと思うので)不思議ではないと思いますが、・・・、悔しいです。次回は必ず勝ちたい。」

 

普段の対局より持ち時間が短かったと思いますが?

「時間は相手と同じ条件です。普段より短いからと言ってプロがどうこう言うものではない。」


対局相手の村上さんは2月に行われる世界王座戦に日本代表として出場しますが、一言

「彼は高尾先生にも私にも勝ったのだから、これは世界王座戦でも是非優勝してほしい。」


今回の特別記念対局という機会は、学生囲碁界にとって起爆剤となるかもしれません。学生囲碁界へのエールを。

「これからの学生囲碁界の発展をお祈りします。」

 

 

対局を終えての感想

村上学生王座「高尾先生(との対局)の時もそうだったが、序盤を悪く打ってしまった。以前(プロアマ本因坊対抗戦)と同じく、今回も最後は逃げ切ったという感じ。今回の対局は、特別な機会だったので、とても楽しかったです。」

世界王座に向けて

「昨年の大会では(第4回学生王座優勝の)江村さん(同志社大)が見事優勝した。江村さんは知り合いでもあり、彼の後を継げれば、と思います。」

 

今後の目標は?

「近い目標で言えば、今度阿含・桐山杯がある。プロもいる中での大会だが、出来るだけ勝ちたいです。」

来年度の野望はないですか?(笑)

「学生の大会だけじゃなく、アマチュアの大会にも積極的に参加するつもり。アマチュアの大会、すべて勝ちにいきますよ。」   

学生タイトルは?来年から名人戦も復活するので史上初の4棋戦となるのですが…。

「史上初の4冠を目指します!」  

 

 

この対局はパンダネットにて生中継されました。

なお今対局の様子は日本経済新聞社のHPにてもご覧いただけます。

 

 

全日本学生囲碁王座戦 特別記念対局 棋譜

1/21  銀座インターネットフォーラム
黒 村上深学生王座
白 山下敬吾王座
2子アマ三目コミもらい       254手まで、黒7目勝ち


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